雑記もろもろ。

オタク的所感の備忘録

ガルパン最終章うまいな、って思ったとこ色々(当然ネタバレ)

タイトルには書いたので初手から仕りますm(_ _)m


まずあんこうマークを掠めていく砲弾、あそこに至るまでの間のとり方、焦らし方が非常にうまいですね。
皆が期待に期待を膨らませている最終章の映像1発目、いきなり試合から始まるのでは?と予想してる人もきっと数多くいたはずだけど、
あのシーンは戦車にまつわる日常パートなのかそれとも試合中なのかパッと見では判別つかないし、
「戦車ズームアップだから試合なのでは?」と思っていても、あの微妙な長尺であれ違う?と思いそうになった矢先に弾着してそこから一気に畳み掛けてくるわけです。
それもいやこれ脱出無理じゃね?wっていう明らかに手詰まりに近い状況を。
そして「道は絶たれてしまいます」の一言、観客はきっとこう考えるでしょう、まーた廃校の危機か、あるいは何かシビアな状況背負って戦ってるんだな、と。
TVシリーズ、先の劇場版と同じように。


そして始まるある種悲壮感も含んだOP。
ここから話が少しそれるんですが、僕はあれ劇場で初めて聞いた時イントロで「えっ魔法少女モノ始まる?」
と思ったんですね。もっと言うとなのはではなくイリヤに近いイメージ(楽曲的にも)。
悲壮な決意を胸に秘めて空を見上げる少女と、君と共に明日を、といったニュアンスを感じる歌詞と。
要は君を想って空を見上げる物語です。

この感覚は今んとこ誰からも共感は得られてないんだけど、それはそれとしてあの曲と映像はこれからまたきっとシリアスな物語が始まるんだな、
と印象づけるに十分なテイストとクオリティだったように思います。ここでそれを印象づけてくるのがまたうまい。


そして始まる本編、あの導入とOPを受けて始まる1発目が桃留年、ってのが本当に唸らされました。
「桃留年!!」って字面へのフフッ、っていう小さな笑いが消えきる前に一気に、怒涛の勢いで畳み掛けてくる大騒動。
あんなん笑うに決まってんだろずるいわw ってぐらい盛り上げた後に、じゃあどうやって阻止する?→桃を隊長に大会優勝だ、
とさっくり提示してくるまでが非常にスムーズであぁ、今回はそんな感じのノリなんだ、とここで冒頭→OPまでのシリアスな流れをよくも悪くも覆してきてるように思います。

よくも悪くも、ってのは正直な感想で、よさはここまでのシリアスな空気を見事に裏切りやがった、っていう感嘆、
悪くも、ってのはこれまでの廃校を賭けた背水の戦いとは違ってまぁ負けても浪人じゃんw っていうある種ののどかさを感じてしまう事と。

ついでに1つ、記念に受けてみてもいいんじゃないでしょうか、以外の合否判定も非常に草生えるんで、記念に~の前に一瞬だけ映る判定表も見てみてください。



そしてここから戦車を探そう、からの仲間インッ、っていうTVシリーズのある種様式美にも近い展開が始まるのもいいですね。
ここで観客は、最終章は9割方シリアス、みたいな先の劇場版ではなく、TVシリーズの時のそれに近い文脈をなぞったものを6話かけて出してくるんだな、
と知るわけです。そして、その過程には過去作から成長した様もある程度みてとれる、っていう。
ここまでの話の構成と見せ方すごくテクニカルだなー、ってのが生しらす丼ちゃんあたりまで見た感想でした。



垂れ流すの疲れたので一度切ります。続くかもしれないし続かないかもしれない(・x・)