雑記もろもろ。

オタク的所感の備忘録

なのはReflectionにおける「救うと決めた」というBGMの功績

Reflectionのカタルシスポイント、挙げればわりとキリがないのだけれど、その中でも最大のものではなかろうか、というDestiny's Preludeへの導入、
あれって実は救うと決めたというBGMがなければ成り立たなかったように思う。


あの展開を一度信者補正を切り離して冷静に、客観的に見ると、
フォーミュラとかいう謎パワーをしれっとものにしてドカンと一発マップ兵器、いい魔法少女っているんだねと感心されながら今度は必ず助けます!!→いきなり後編へ続くッ
っていう、前後編仕立てなのを知らないとえっwwwwwwww何それwwwwwwwwwwwwと草生やされてもおかしくない流れだったと思うんですね。
それが色んな人の感想を見た時に、評価の上において特にマイナスにはなってない、後編があるのを知らなかった人をして「えっこれで終わるの……?」
という純粋な困惑を抱かせるだけに終わった、ってのは実は凄い事なんじゃないか、と。


フォーミュラ砲を見せる際のメロディの静かで、しかし疾走感のある走り方、そして何よりぶっ放した後のメロディの転換と物語の謳い方、
最後の重低音からのDestiny's Preludeへの繋がり方、どれをとってもこれ以上ない最適解だったのではなかろうか。
切なさだけが満ち満ちたDestiny's Preludeの旋律、言い換えるとノベルゲーにおける1周目バッドエンドのような情感もあるあのメロディを
前後編という構成の作品において自然に提示することって実はとてつもなく難しい事なんじゃないかと思ってるんだけど、
BGMの展開を本当に自然にあのメロディへと繋げてきて、観客が物語の展開への疑問を抱く暇も隙も与えられないままメロディの情感へ巻き込まれてゆく、
っていう今回の流れ、技巧的にも力技的に見ても凄まじいクオリティのもの見せられてしまった……という、感心を通り越して畏敬に近い念を抱いてる。

なのはシリーズ全てを通してのBGMで自分が本当に凄いと思ってるのって無印における星の輝き、2ndA'sにおけるDear my sister Dear my memoryが双璧なんだけど、
主にメロディラインでぶん殴りにきてるこの2曲とは違って、救うと決めた、って曲はたとえるなら刺身に美しく添えられたツマのような、醤油に溶けた天然ワサビのような
主菜を引き立てる存在として正しく、圧倒的に正しくBGMしてきてるんですね。なのはシリーズにおいてここまでのクオリティのBGMは初めて見るような気がしてるし、
さっき挙げた双璧の2曲とは違う方向性の作品として最高傑作なように思ってます。
あぁ劇場音響でまた聞きたい。



BGMと言えば今回しっかりと歌詞を汲んだ展開でぶちこまれたファンマイのオルゴール、次にあれと同じ事をブラストでやられたらしぬのでぜひともご慈悲を願い申し上げたい_(:3」∠)_