雑記もろもろ。

オタク的所感の備忘録

Invisible Heatっていうおそらく最大のネタバレ

ついに魔法少女リリカルなのはReflectionが公開されました( ;∀;)

去就した万感の思いはリアルタイムの感動のうちにほぼ全てTwitterに書き残したけど、唯一まとめられてないInvisible Heatへの思い、
これは長文媒体で一気に長文厨するのが一番だと思い久々に立ち上げました。


この曲については複数回印象が変わってます。
まず第一印象、劇場で初めて聞いた時はただひたすら「ずるい……(その場に崩折れる)」という思い。
リンディさんの家族を思う心、私はいつも1人じゃなかったよ、というシーンで入るかつて見た幸せな夢、
とどめにアリシアちゃんの遺した力で(?)傷を癒やす、どれをとっても殺しにきてんのかお前は、ってぐらいの勢いのぶっ刺し具合。
そしてバトルシーン、シリーズ全部通しての挿入歌の入る展開と180度方向性が違って結構面食らったんだけど、
シリアスじゃねぇ!クソ!みたいなの全くなくてそれが何でか、って考えたらフェイトちゃんが凄く楽しそうだからなんですね。
曲調としてはどっちかと言うとシリアスさの方が合いそうなんだけど、どこかピントのずれたレヴィの言動をあやしたりしょうがないなぁ、
と付き合ってあげるようなお姉ちゃん力、なんと言うか温かな愛に拠った戦い方で、そこが凄く見てて心地いいな、ってのが初めてあれを見た印象です。


次に印象が変わった、と言うより激しく心動かされたのが劇場で初聞きは達成したし、とヘビーリピートを始めた時に気づいた「抱きしめているよ」「守られているのさ」
というどこか飄々としたでも温かい語りかけをするフェイトちゃん。この歌はそういうアプローチだったのか!と。
これまでの挿入歌は基本的に全て、君がいてくれるから私は弱さに向き合って立ち上がれる、一緒に往こうよ、っていうスタンスのバリエーションだと思うんだけど、
今回は自分じゃなくて相手に向いてて、あまつさえ私が君に手を差し伸べられたら、っていうこれまでとは真逆のベクトルなんですこの歌詞。
基本的に自分の中にベクトルを向けていたフェイトちゃんが相手に向けて愛を向けている、それだけでもエモい(語彙力のなさ)


そして最後の激しく頭ぶん殴られたような衝撃、
Reflectionの作中でこの挿入歌が流れる文脈が上記の通り、って事でしばらく気づかなかったんだけど、
今書いた事も踏まえた上でこの歌詞はフェイトがなのはに向けたものなのではないか、っていう。


今作のなのはは、言葉は悪いけどちょっと不自然とも言えるほど相手を救う事に命を賭けてて、それについてアリサもこのまま消えてしまいそうな(うろ覚え)、
という明らかに独り隠した哀しみを胸に戦ってるように見えました。そしてパンフの都築のおっちゃん談にもあった通り、後編ではなのはという人物が少し掘り下げられますよ、と。

前編の悲壮さはそこに対する布石なのは明らかなようには思うんだけど、ここでこの歌で描かれてる相手の事を考えると
その悲壮さがパズルのピースのように全て当てはまっていくんです。この歌は何かしら悲壮さを抱えたなのはに、
かつて手を差し伸べられたフェイトが今度は私の番とばかりに温かな愛を差し伸べるそんな歌なんじゃないかなって。
作詞が岩里さん、っていう事を踏まえると作中の文脈を汲む事と言葉の使い方についてはたぶんきっちりと押さえられてて、
となるとこの歌は前編では描かれなかった要素の先出しではないか&実はこの挿入歌と流れるシーン合ってないじゃんw っていうそんなお話。
フェイトが今度は私が、っての考えただけで正直涙が出てくる程感動してるし、そこにもってきての「いるのさ」っていう囁きかけがもう言葉にならないぐらいの(以下略
後編で具体的にそういうアプローチが出てくるといいなぁ。


ただ、今こうしてある程度感想がまとまった今でも今回の挿入歌バトルに対する印象はほとんど悪くなってなくて、アホの子力&お姉ちゃん力って偉大だなー、と思う次第です。