雑記もろもろ。

オタク的所感の備忘録

これまでに心に響いたアニメを列記するだけの個人的メモ

いつか忘れてしまわない為に、そしてこれを見てその当時の事が思い出せるように。

あずまんが大王
ニニンがシノブ伝
まほらば
ぱにぽにだっしゅ!
ARIA
魔法少女リリカルなのは
かしまし
瀬戸の花嫁
みなみけ

魔法少女まどかマギカ
ゆるゆり
境界線上のホライゾン
gdgd妖精s
戦姫絶唱シンフォギア
人類は衰退しました
クロスアンジュ
アイドルマスターシンデレラガールズ
この素晴らしい世界に祝福を
ViVid Strike
けものフレンズ
メイドインアビス
ハクメイとミコチ

リリカルパーティVIの感想(イベントパート)

リリカルパーティVIが無事終わりました( ;∀;)
奈々さん絡みイベにしては珍しい開演前のかなりの大雨、体が不調なのに加えてのあれで外であんまりご挨拶や雑談する気力がわかなくて早めに入場してしまったんだけどそれだけが心残り(´・_・`)



リリパのイベントパートは昔から感じてる事があって、リリカルなのはのイベントじゃなくてリリカルなのはを題材にバラエティをやるキャスト達を見るイベント、
ってのが自分の頭の中にはあります。正直なとこ、このキャラの○○がいいよね、とか話のここがいい、みたいないわゆる舞台挨拶的内容のトークやってほしいな、ってのが昔はあったんですが、
皆がワイワイ騒いでるの見たらなんか楽しそうでどうでもよくなっちゃって、最後にライブパートで一気に帳尻合わせしておつりがくる、みたいな?
リリパとは違いますが、昔ACEで制作中の2ndA'sのキャストトークがあった時に頭っからバラエティが始まったのには苦笑したし(その後ちゃんとトークしてたけど)、
リリカルなのは絡みのイベントはそういうものなんだ、という固定概念を踏まえた上で今回のイベをみるとやっぱいつも通りのリリパだったなー、って。



イベントパート始まってまず感じたのが「鷲崎うるせーw」と今日は絶対オンタイムでいきます、と言わんばかりの強固な巻きの意志。
これまでのリリパの醍醐味(?)の1つってキャスト達の盛り上がりから始まる奔放な大脱線もあったように思うんだけど、それが削られそうなのはちょっとさみしいな、
ってのを1つ目の企画終わるぐらいまで感じてました。ただ、時間通り終わる事のメリットは言うまでもなくとても大きくて、
あとはその醍醐味殺した上でもいかに楽しいトークが見られるか、ってとこだったんですが、キャストさん達も鷲崎さんも必死でがんばってるな、
ってのが最初の印象で、なんか巻く事が目的になりかけててトーク自体の面白さが損なわれかけてるかな?、ってのが正直。

ただそれはいつの間にか感じなくなってて、あの巻きのスピード感の中にもいつものに近い自然なトークの楽しさがにじみ出てたようには。
それが何でかって考えたら鷲崎さんと一条さんがめちゃくちゃツッコミがんばってたからなそんな気がします。
最初はわっしーのツッコミに「お前ら何やってんのw」っていうちょっとしたトゲトゲしさも感じたんだけど、一条さんが好き勝手する(本当に好き勝手する)皆にツッコんでく中で
どういうニュアンスでいじればいいか、ってのを自然と軌道修正してきて、いつも通りに脱線しそうな皆をうまいこと未遂で防げるようになってたかな、と。
脱線トークの片鱗はゆず姉の右手ほくろ疑惑(中指付け根にほくろがあったら超人気者の証、っていうトークにゆず姉が私もあるよ!とがっつり食いつく)で見られて、
正直聞きたさあったんだけどこれもさきっちょだけで終わっててまぁ結果的にはよかったのかなぁ。



企画自体、過去のリリパのテンプレをなぞりました!って印象でよくも悪くも変わんないな、と。正直企画自体面白いか、って言われたらそうでもないのもあったものの、
企画をくさしたりバカな事言いながらも振り回される皆になんか実家のような安心感があって「あぁいつものリリパだなぁ」と感じずにはいられませんでした。
クリティカルだったのは後出しジャンケンで、これたぶん普通の(若手の多い)アニメイベなら「いやいやそりゃねーよ真面目にやれって…w」って失笑されるような展開だったと思うんだけど、
10何年もやっててキャストも高齢化してきたし衰えもあって当然だよね、っていう暗黙の了解があるこのコンテンツだからこそ笑いとして成立したようなそんな印象があります。

シャッフルアフレコのPPTPコラボ(?)は賛否真っ二つに割れそうだけど、なんかもう前々から彼女ら公然とネタにしてるし、何より演ってて楽しそう、ってのが見てて感じられて自分は好きでした。
ネタとしての面白さとなんかすげー楽しそうにやってるクソを見てしまった、っていう毛色の違う楽しさを目の当たりに出来てなんかもうよかったな、って。
ただ、反射神経ボタンのやるぐらいならシャッフルアフレコもひとつ増やせよwてのが正直ねーあってねーもったいないね〜_(:3」∠)_



感服したのが新入り3人娘さんの立ち回り、身のこなしのうまさ。ベテランキャスト陣の暴投にも近いふりに最適解で応えて場を盛り上げる日笠さん、
元からちょっとずれた言動は感じてたけども「あなたはホームラン級のバカです(意訳)」っていう手相診断結果が出て以後、いい意味で開き直ってさらに暴投ぶん投げるとまっちゃん、
そんな2人をさらに引き立てるような言動をして2人の面白さをより印象づけてくる佐藤さん、と。
基本キャスト陣のgdgd(最初に書いた脱線含めて)とツッコミを楽しむ色合いが強くて、今回もその気のあったリリパに新しい風を吹き込んでくれたように思いました。
アニメイベありきで育った新世代の声優さん、とでも言うのか。もし次がまたあったら年老いた皆(観客含む)を引っ張っていってほしいな。



そして今回のダークホースが手相で有名な芸人さん(名前忘れた)
ま〜〜もうとにかくくさすわくさすわw
たぶんわっしーと一条さんのツッコミを見てその方向でいくと笑いがとれる、盛り上がる、と芸人の嗅覚で判断したんだろうけど、
ともすれば不快な悪口ともとられかねないギリギリの2歩手前ぐらいのラインを始終攻め続けてたように見えました。
ただ、あれをいじりネタとして成立させてしっかり笑いに昇華させてた事にキャスト陣、特に3人娘さん達には本当もう脱帽。
ベテラン陣はもう海千山千だから少々失礼ないじり方されたとこでのり方もいなし方も堂に入ったものだったけど、その点でも3人娘さんは見劣りしなくて、
あの勢いで攻めてくる芸人さんと互角かそれ以上に渡り合ってるように見えました。本当いいもの見せてもらったし楽しませてくれてありがとうございました。



帰ったらすっかり見忘れてたVの映像を見ないとなぁ

FGO第2部1章をクリアしました。

終わりました。味わい深かった。
虚数潜行してる90日の間、

https://twitter.com/syatey_12/status/981381703796183041

これめっちゃ好きなんですけどそれはそれとして。


構図的には第1部の6章を彷彿とするもので、単純に叛乱を起こす者達のドラマ、って観点でみるとあれには遠く及ばないのですが、
第1部の世界を救う圧倒的正義の戦い、という構図の反転、オルタとしての物語としてみると非常に対称的で巧い、と思わせるものでした。
どの剪定事象から派生させた歴史を、白紙化した地球に根差させるか、というまだ目的はわからない対立の物語を展開するにあたって、
汎人類史はもはやあるべき歴史ではなく、対立する歴史達のの中の本来招かれざるひとつでしかないく、
そこにかつての人理修復のような圧倒的正義はなくただ相手を淘汰する事によって生き残るしかない、と。世界と世界の戦いなわけですね。


なのにカルデアがしている事と言えば、敵の歴史を否定していく過程で敵の歴史の住人を救おうとしている、という完全なる矛盾。
虐げられた敵の歴史の民にとっては一時の救いでしか、あるいは救いですらなく、むしろ一瞬の解放感の後に大きな絶望、世界の死へと叩き込まれるという最大限の不幸かもしれない、と。
かつての人理修復の戦いの1つのような、正義の流れの一環としての民の救済を求めていく中でそれが判明する、というのがとても無慈悲で、
しかしこれが最初の話だからこそこれからの戦いはこれまでのそれとは決定的に違う、という事をキャラ達にも物語の外の読者にも強烈に印象付けられる、という。
本当に巧い。
この先、今回のように圧倒的に恵まれてないわけでもない普通の、まさに無辜たる民の出てくる剪定事象もあろうけど、
その時に今回の物語を経たカルデアs達がどんな思いでどんな決断をしてくれるのか、今からとても楽しみです。


構図的なとこにもうちょっとこだわると、6章が世界を滅ぼさんとする乱心した王を、目的を同じくする者達が誅伐する、なのに対して、
これは今の世界を維持せんとする王を目的を異にする者達が一瞬とはいえ力を合わせて倒す、っていう毛色の違うものになっていて、
それをほぼ1人で画策、成立させたのがあのコンプレックスマン、ってのが非常に好きです。最後の力量差、ってところで一騎打ちには破れたとしても、
カルデアすらも利用して世界に叛逆していく強かさはこれまでのヘタレ系キャラにはない芯でちょっと舌を巻きました。
なんか生きてるからきっとこの先その頭脳を生かした計略的な活躍をしてくれると信じて。



キャラ的な話をすると仮面ライダー(ライダーではない)おいしいとこもっていき過ぎっすねーwっていう。
こんなに徹頭徹尾活躍しかしてないキャラが出てくるの初めてかもしれない
あとはなんかアクセスしてる復讐者さんと狂化isどこな超イケメン賢王様にマシュ「うおおおおおおおおおおおおおおおアクセスッッッッ!!!!」と楽しさよりどりみどりでした。。
ただ、オルタンテさんはあれオルタじゃなくてエリチャン的同名鯖かEXTRA的ネーミングでよかったんちゃうかなー?ってのはあのキャラを肯定的に受け止めた上では感じました。オルタ感なくない?


ダヴィンチちゃんの首から下にめっちゃそそるので寝ます

LIVE GATEの2曲目が好きすぎて好きすぎてしぬ、って話

Romancer's NEO!!!!!!!!!!!!!


衝撃でした。今回セトリ予想、みたいなのはほとんどしなかったんだけどそれにしてもなぜか頭から完全に可能性が抜け落ちてた。

開幕Vitallizationでそうくるのねうひゃー!!ってなって高まりました、さぁ次何くんのかな、
って思ってたらなんとなく聞こえてきた静かなギターのパッセージ、あの瞬間頭真っ白脳の処理が追いつかない。
テーン、って高音に上がった後の低音で全てを悟ってうわあああああああマジか!!って叫びながら頭抱えたんだけど、あの低音聞くまでの空白の一瞬が永遠にも感じ

いやーいい意味でセトリがアニクラだなー、ってのは最近よく感じます。
出雲の時も思ったけど最近セトリの端々にオタクを殺してふふっ、て楽しげに笑ってるようなつよいSっ気を感じるんです。これとかその典型。。。
その次のなのは厨ぶち殺しにきてる曲もその流れなんだけど、あれは自分的に色々抱えてる曲なんでコメントは控えます。
全てを言葉に変換しようと思ったらたぶん3日はかかる。
GATEが全部終わってからゆっくりとしんみりと整理していきたいな。でも聞けてとても嬉しかったです。



閑話休題僕この曲大好きで大好きでしょうがないんですね。これから垂れ流すのはこの曲のここが好き、これが素晴らしい、いやいやそれはねーわwetc
っていう色んな好きをただ垂れ流すだけの誰得文。かねてよりこの曲は生音で聞きたい!!と思っててそれは数年前に叶った事で成仏してたんだけど、
今回数年ぶりに生音で聞いた事で冥土から蘇って好きが爆発してるので以下徒然と垂れ流して発散します。



そもそもこの曲はなのぽGODのテーマ曲だったわけですが、奈々さんのラジオで初公開された時ってAメロからだったんですね。
あの時の感想は「いやこれ好き!なんだけど何でサビで流れぶったぎんの!?」ってもので、好きは好きだったんだけど程度で言うと中の上ぐらいでした。
これが激変したのがOP映像を初めて見た&イントロを初めて聞いた時で、それが今でも忘れない、秋葉原を走るバスを撮ったこの動画。
https://youtu.be/Cxz7Okz330w
音声は消されてたけど、1番が終わった後に終奏にとぶ、って構成です。

かっこよくない?!!ギターあまりにもKOOLじゃない!!?!!うわああああああああああ!!!!!!
って軽く発狂してその日1日中保存した動画リピートしてました。
音声被せてみたらわかるけど、メロディごとの合いの手のほぼ全てに激しい映像転換があるんですね。それとほとばしる疾走感。
基本的には止め絵の多いギャルゲ的OPなんですが、それがきっちりハマッてていいしイントロと終奏のどこか遠いファンタジー世界のような佇まいがとても好きです。



この曲のまず前奏、ギターは言うまでもなしとして、裏でティコティコいってる謎のリズムとそして吹き抜ける一陣の風、
その不思議な疾走感が一気に爆発して吹き上がって、舞い上がった何かが夜空に広がって溶けてゆくような味わい。
このメロディはエタブレの対になってるような気がします。
エタブレは前奏、空に向けて捧げた静かな祈りがだんだんと空を満たすように、祈りを起点に円形に加速度的に広がってゆくようなそんなメロディで、
対してこの曲は燻る熱情が何かを転機に空高く吹き上がって、それが夜空に舞い落ちてゆくうちに祈りへと昇華されてゆく、そんなイメージなんです。
夜空に抜けて溶けてゆく。よくわかんないかもしれませんが自分でもあんまりわかってません。


Aメロ、2回同じフレーズが繰り返されるんですが2回目に疾走感が出てくるのが凄くいいですね。またその疾走感に至る為のデッデッデッデーン、って合いの手が凄くうまい。
そして疾走感の裏で流れ始める裏メロディがまた凄く味わい深いんです。上松さんは基本的に裏メロの歌い方が凄く情感的で好きなんですが
ここも他に漏れずいい味わい出してますね。ただ疾走感を出すだけじゃ終わらない。


Bメロ、100点満点中1万点の素晴らしさなのでノーコメントです。素晴らしすぎます。ただ唯一、最後の合いの手が悪い意味で泥臭過ぎるようには…
これもまた上松さんの手がけるゲーム曲の傾向として、合いの手が泥臭過ぎるってのがあるんですね。少なくともオシャレではない。
それがハマッてる曲も数多くあるし嫌いじゃないんですが、このBメロはサビに向けての加速度、右肩上がりの溜めが凄まじいクオリティなだけに最後に泥臭く締まったのがちょっともったいないですねぇ。


そしてサビ、これは初めて聞いた時から衝撃でした。「えっ、何でBメロであれだけ盛り上げたのにリセットするの!!??!」って。
それまでの右肩上がりの熱情はどこへ消えたのか???なぜあの流れをぶったぎってまた静かな疾走感に戻るのか???
これに関しては未だに自分の中で完全な(ここ重要!!)答えは出てません。もし上松さんと話する機会があったらぜひ聞いてみたい。
ただ、Bからのサビって流れはともかくこのサビ自体は後から生きてくるんですね。後述します。

サビ自体は非常に好き……です。この曲は歌詞の情感だけじゃなくて、メロディラインと歌詞のシンクロ率が物凄く高くてそこも大好きなんです。
もう迷わないさ、と高く決意を掲げたり、未来は眩く輝いて君を待つ、というワードに乗せられた空に抜けるようなメロディ。
OP映像だとこの後終奏に繋がるんですが、そこで緑溢れるエルトリアが映るの凄くいいですね。夢見てた未来。


2番も基本は同じなので省略しますが、この曲の本領は2番終わった後の間奏からですね。3回かけてreflect&detonateされた熱情が最高にアツいギターに乗せて駆け抜けてゆく。
前奏は吹き上がるだけに終わるんですがここでは空を駆け抜けるまでに熱情が迸ってるんですね。
メロディの裏にあるほのかな切なさと相まって、リリカルなのはに相応しい素晴らしいメロディだと思います。



そしてCメロ。ここからがこの曲の真骨頂です。震える日は暖めよう、凍える日は隣にいよう、と大事な君に愛を語りかける流れと裏で静かに合いの手を入れるギターと。
単純にCメロだけ見た時に、はっきり言ってこのメロディはなのは主題歌最高傑作です。断言出来ます。
その後間違いなく人生で一番刺さったBRIGHT STREAMって曲が出てきて最高傑作ではなくなるのですが、あえて度合いをなのは的に可視化すると

SS Romancer's NEO
S+ ETERNAL BLAZE
AAA その他

ぐらいの勢いでBRIGHT STREAMがSSSSSくらい。

そしてCメロのリリカルなのはが終わった後に初めてあの静かめなサビが生きてくるんです。あの情感はそこに繋がるのか!!っていう衝撃。
君への思いを静かにそして高らかに謳い上げた後のあのサビのメロディは、Bメロからのそれとは違って何一つの違和感もなく繋がってます。
あれは最初からCメロありきで存在してて、あれが突然最初に出てくるのはいわばタイムトリップものの最初は意味がわからないけど後から分かる、
みたいな要素みたいなものなんじゃないかと。この作品自体が時系列の交錯を扱ってるのもあるし、そういったトリック的提示なんじゃないかな。


エタブレとの対比で見ると、2サビが終わって永遠の炎が高らかに燃え上がった後に再び静かで、でも熱を帯びた祈りが捧げられてまたサビへと繋がってゆく、
て流れがエタブレです。Cメロは美しいけどあくまで繋ぎ。対してこれはまずCメロの君への愛が存在してて、
そこを軸に広がっていった世界観がこのRomancer's NEOという曲なんですよ。
そしてさらに前述の2番サビ後の間奏、この熱情のベクトルはどこに向いてるか、
これは過去、というより始まりのCメロに向いたもので、あのメロディと3回の反芻反響&起爆は始まりへと至るタイムトリップという解釈が出来るのではないでしょうか。
最初にいきなり流れをぶったぎって示されたサビのルーツがここで明かされて改めてサビを提示する、っていう。そう考えるとトリッキーだけど好きです。うん。


終奏はもはや言うことはありません。ファルガイアもといエルトリア万歳。



ここまでたどり着くまでに3日もかかったけど、書いてるうちにタイムトリップものとかCメロが始まりの歌、みたいな頭の中に漠然と存在してた概念が
まとまったのでひじょーに満足してます。
ありがとうRomancer's NEO。そしてもしこの駄文ここまで読んでくれた方がいたら本当にありがとうございましたm(_ _)m
本当生演奏映えする曲だわぁ……

ガルパン最終章うまいな、って思ったとこ色々(当然ネタバレ)

タイトルには書いたので初手から仕りますm(_ _)m


まずあんこうマークを掠めていく砲弾、あそこに至るまでの間のとり方、焦らし方が非常にうまいですね。
皆が期待に期待を膨らませている最終章の映像1発目、いきなり試合から始まるのでは?と予想してる人もきっと数多くいたはずだけど、
あのシーンは戦車にまつわる日常パートなのかそれとも試合中なのかパッと見では判別つかないし、
「戦車ズームアップだから試合なのでは?」と思っていても、あの微妙な長尺であれ違う?と思いそうになった矢先に弾着してそこから一気に畳み掛けてくるわけです。
それもいやこれ脱出無理じゃね?wっていう明らかに手詰まりに近い状況を。
そして「道は絶たれてしまいます」の一言、観客はきっとこう考えるでしょう、まーた廃校の危機か、あるいは何かシビアな状況背負って戦ってるんだな、と。
TVシリーズ、先の劇場版と同じように。


そして始まるある種悲壮感も含んだOP。
ここから話が少しそれるんですが、僕はあれ劇場で初めて聞いた時イントロで「えっ魔法少女モノ始まる?」
と思ったんですね。もっと言うとなのはではなくイリヤに近いイメージ(楽曲的にも)。
悲壮な決意を胸に秘めて空を見上げる少女と、君と共に明日を、といったニュアンスを感じる歌詞と。
要は君を想って空を見上げる物語です。

この感覚は今んとこ誰からも共感は得られてないんだけど、それはそれとしてあの曲と映像はこれからまたきっとシリアスな物語が始まるんだな、
と印象づけるに十分なテイストとクオリティだったように思います。ここでそれを印象づけてくるのがまたうまい。


そして始まる本編、あの導入とOPを受けて始まる1発目が桃留年、ってのが本当に唸らされました。
「桃留年!!」って字面へのフフッ、っていう小さな笑いが消えきる前に一気に、怒涛の勢いで畳み掛けてくる大騒動。
あんなん笑うに決まってんだろずるいわw ってぐらい盛り上げた後に、じゃあどうやって阻止する?→桃を隊長に大会優勝だ、
とさっくり提示してくるまでが非常にスムーズであぁ、今回はそんな感じのノリなんだ、とここで冒頭→OPまでのシリアスな流れをよくも悪くも覆してきてるように思います。

よくも悪くも、ってのは正直な感想で、よさはここまでのシリアスな空気を見事に裏切りやがった、っていう感嘆、
悪くも、ってのはこれまでの廃校を賭けた背水の戦いとは違ってまぁ負けても浪人じゃんw っていうある種ののどかさを感じてしまう事と。

ついでに1つ、記念に受けてみてもいいんじゃないでしょうか、以外の合否判定も非常に草生えるんで、記念に~の前に一瞬だけ映る判定表も見てみてください。



そしてここから戦車を探そう、からの仲間インッ、っていうTVシリーズのある種様式美にも近い展開が始まるのもいいですね。
ここで観客は、最終章は9割方シリアス、みたいな先の劇場版ではなく、TVシリーズの時のそれに近い文脈をなぞったものを6話かけて出してくるんだな、
と知るわけです。そして、その過程には過去作から成長した様もある程度みてとれる、っていう。
ここまでの話の構成と見せ方すごくテクニカルだなー、ってのが生しらす丼ちゃんあたりまで見た感想でした。



垂れ流すの疲れたので一度切ります。続くかもしれないし続かないかもしれない(・x・)

なのはReflectionにおける「救うと決めた」というBGMの功績

Reflectionのカタルシスポイント、挙げればわりとキリがないのだけれど、その中でも最大のものではなかろうか、というDestiny's Preludeへの導入、
あれって実は救うと決めたというBGMがなければ成り立たなかったように思う。


あの展開を一度信者補正を切り離して冷静に、客観的に見ると、
フォーミュラとかいう謎パワーをしれっとものにしてドカンと一発マップ兵器、いい魔法少女っているんだねと感心されながら今度は必ず助けます!!→いきなり後編へ続くッ
っていう、前後編仕立てなのを知らないとえっwwwwwwww何それwwwwwwwwwwwwと草生やされてもおかしくない流れだったと思うんですね。
それが色んな人の感想を見た時に、評価の上において特にマイナスにはなってない、後編があるのを知らなかった人をして「えっこれで終わるの……?」
という純粋な困惑を抱かせるだけに終わった、ってのは実は凄い事なんじゃないか、と。


フォーミュラ砲を見せる際のメロディの静かで、しかし疾走感のある走り方、そして何よりぶっ放した後のメロディの転換と物語の謳い方、
最後の重低音からのDestiny's Preludeへの繋がり方、どれをとってもこれ以上ない最適解だったのではなかろうか。
切なさだけが満ち満ちたDestiny's Preludeの旋律、言い換えるとノベルゲーにおける1周目バッドエンドのような情感もあるあのメロディを
前後編という構成の作品において自然に提示することって実はとてつもなく難しい事なんじゃないかと思ってるんだけど、
BGMの展開を本当に自然にあのメロディへと繋げてきて、観客が物語の展開への疑問を抱く暇も隙も与えられないままメロディの情感へ巻き込まれてゆく、
っていう今回の流れ、技巧的にも力技的に見ても凄まじいクオリティのもの見せられてしまった……という、感心を通り越して畏敬に近い念を抱いてる。

なのはシリーズ全てを通してのBGMで自分が本当に凄いと思ってるのって無印における星の輝き、2ndA'sにおけるDear my sister Dear my memoryが双璧なんだけど、
主にメロディラインでぶん殴りにきてるこの2曲とは違って、救うと決めた、って曲はたとえるなら刺身に美しく添えられたツマのような、醤油に溶けた天然ワサビのような
主菜を引き立てる存在として正しく、圧倒的に正しくBGMしてきてるんですね。なのはシリーズにおいてここまでのクオリティのBGMは初めて見るような気がしてるし、
さっき挙げた双璧の2曲とは違う方向性の作品として最高傑作なように思ってます。
あぁ劇場音響でまた聞きたい。



BGMと言えば今回しっかりと歌詞を汲んだ展開でぶちこまれたファンマイのオルゴール、次にあれと同じ事をブラストでやられたらしぬのでぜひともご慈悲を願い申し上げたい_(:3」∠)_

キリエフローリアンという女の子

なのはReflectionという映画において最もよくできてるな、と思うのは、過去作を踏まえた上でより際立つキリエちゃんのヘタレもとい人間臭さと、
それを騙すイリスの言い分の圧倒的正当性、と言うよりも身勝手な行動について極めて妥当なしっぺ返しを食らわせているという点だと思う。


過去作について手を差し伸べられる側の女の子達はどういう事をしていたか、
まずフェイトちゃんは、プレシアの為に頑張るも裏切られて心が折れる、でもなのはの優しさに触れてまた立ち上がる力を貰ったんだ、という流れで、
はやてちゃん(むしろアインス?)はどうかと言うと、自分のあずかり知らぬところで騎士達が暗躍するも闇の書に裏切られて、
いきなり消されるシーンを見せられて心が折れる、でもそんな自分に優しい夢を見せてくれるアインスにそれじゃだめなんだ、と促して再起する、っていう流れ。


この2つに共通してるのは、心を折られる展開が目的を果たす為にしてきた悪行に対する正当な報いにはなってなくて、
むしろ心折る描写の苛烈さ、理不尽さばかりが際立って悪行に対する責任はうやむやになっている、って点なんですね。
一応悪行に対しての贖罪は物語が終わった先で情状酌量、保護観察だったり管理局への奉仕活動だったり、でされているわけなんだけどあくまで作中では。


その点今回はどうかと言うと、お前は騙されてたんだよ!と明かされた段階で、
「でも貴方も見ず知らずの女の子に私と同じ事してきたよね?貴方も私も同じよw」
と、この時点でキリエは自分自身の悪行に手痛いしっぺ返しを食らっているんです。
騙されてやった事とは言え、目的を果たす為に他人の犠牲を厭おうとしなかった事に対する責任はまた別の話で、
そこについて決して詭弁とまでは言い切れない論理で責任を問われる、これが過去作にはなかった、行動に対するある程度正当な罰が下される描写で感心した点。
(もっとも悪辣さは古い友人を騙すイリスのそれの方が圧倒的に上なんだけど)


そこにもってきてもっと惹かれたのが、やり返そうと襲いかかるも脅されて引鉄を引けない、っていうヘタレさ。
まずこのやり返そうとする、という行為自体過去作にはなかったもので、ただ泣き寝入りでは終わりたくない、てのが非常に人間臭くて好感がもてました。
で、どうなったかと言えば知っての通り、と。

大きな覚悟をもってこの地に来たつもりで、姉に「お姉ちゃんに私の気持ちなんてわからない!」とまで言ったのに、
そんな覚悟は実は口先だけで、実は覚悟に伴う危険なんてどこか自分には関係のない事だと思ってしまっていた事にいざ命の危機をちらつかられされて初めて気付く、
っていう情けなさ。
でも、そんな情けなさこそが血の通った等身大の10代前半なようにも思えて嫌いになれないし、むしろ憎めなさ、愛らしささえも感じてるんだけど、
そういう見方になるのは自分がおっさんだからかもしれないなぁ。



結局何が言いたいかって言うとロリエちゃんのぼさぼさ天パをシャンプーしてさらさらにしてあげたい